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やすむ日のうた



今日は

なにもしない日でいい


からだがふかく息を吐き

こころが音をひそめたら


もうそれだけで

ひとつの調べが響いている


誰かの期待も

昨日のつづきも

そっと脇に置いて


ただ 自分のやわらかさに

もどってみる


うたれた鐘の余韻のように

なにかが静かに満ちていくのを

感じながら


「やすむ」は

止まることじゃない

生きることの やさしいかたち

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